のれんイメージ

のれん

京都 洛柿庵では暖簾は日本が誇る文化のひとつだと考えています。 暖簾はすべてを遮るわけでもなく、1枚の布を隔て、見えそうで見えないという控え目な奥ゆかしさが感じられ、またのれんをくぐる、という仕草は日本の風情の残る素晴らしい光景ではないでしょうか。

●暖簾の歴史

西暦1100年代の当時の庶民の生活の様子を描いた「信貴山縁起絵巻」や「粉河寺縁起絵」などの文献に暖簾が描かれていることから、暖簾は900年以上も前から日本人の生活に溶け込んだものであるということがわかります。この頃の暖簾は日差しや雨風をよけたり、人目を避けたりする役割が主な役割でした。装飾も単色の色分け程度とシンプルでしたが、西暦1200年頃になると商標や取り扱っている商品の絵などの記号が入るようになりました。どんな商売をしているか、人の目に分かりやすく印象付ける看板や広告としての役割を大きくもつようになりました。
そして今から約400年前の江戸時代には、文字や絵柄が入るようになりました。寺子屋の普及によって庶民の識字率が上がったことから伝えられる情報の幅が広がったためです。そのため様々なデザインやスタイルが生まれ、現代まで発展を続けています。

●現代の暖簾

京都では、街中を歩くとそこかしこで数百年続く風格のある老舗の暖簾から現代的なデザイン性の高いものまで、幅広いスタイルの暖簾を目にすることができます。プラスチックや金属製の看板が主流の現代において、これだけ多くの暖簾が街中にかけられている光景は、京都の生活に根差した文化であることが見て取れます。町家づくりの建物が多い街並みに溶け込む、麻や綿、縄などの風情のある天然素材を用いた暖簾が主流で、暖簾を鑑賞しながら京の街を歩く楽しみもあります。

●京都 洛柿庵の暖簾
京都洛柿庵暖簾イメージ

住宅の形態の変化から、現代の一般住宅において、暖簾はインテリアや目隠しなどの目的で家の中で使われることが多いのではないでしょうか。京都 洛柿庵では家の中に居ながら、自然の癒しや安らぎを日常生活の中で感じて頂ければと、天然麻生地に四季折々の山川草木や歳時を手染めで表現した暖簾をご提案しています。脈々と受け継がれてきた日本の暖簾文化を守るため、また世界中にこの文化を伝えるため、伝統をベースにライフスタイルの変化にも柔軟に対応した暖簾づくりをこれからも続けていきます。

参考文献:「暖簾」高井 潔

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